Provided by: lxc_6.0.4-4ubuntu1_amd64 bug

NAME

       lxc-autostart - 自動起動の設定がされたコンテナの開始/停止/kill

SYNOPSIS

       lxc-autostart [-k] [-L] [-r] [-s] [-a] [-A] [-g groups] [-t timeout]

説明

       lxc-autostart は lxc.start.auto が設定されたコンテナの処理を行います。 ユーザがコンテナの開始、シャットダ
       ウン、kill、再起動を、設定した時間間隔で、設定した順番で行えるようにします。 lxc.group でのフィルタリング
       によって、もしくは定義された全てのコンテナを実行します。 何の動作も行わず、対象のコンテナ (とコンテナに設
       定された起動待機時間) のリストを表示するリストモードを外部ツールから使用することも可能です。

       [-r], [-s], [-k] オプションは実行する動作を指定します。何も指定しない場合は、コンテナを起動します。 [-a],
       [-g] は、どのコンテナを対象にするかを指定するのに使います。デフォルトでは、lxc.group が指定されていないコ
       ンテナにだけが対象となります。  [-t TIMEOUT] はコンテナが完全にシャットダウンもしくはリブートを待つ最大時
       間を指定します。

オプション

       -r,--reboot
              コンテナのリブートを要求します。

       -s,--shutdown
              クリーンなシャットダウンを要求します。もし、[-t timeout] が 0 より大きい場合で、コンテナがこの時間
              内にシャットダウンしない場合は、コンテナは [-k kill]  オプションを指定した時のように  kill  されま
              す。

       -k,--kill
              コンテナのクリーンなシャットダウンを要求するのではなく、明確にコンテナの全てのタスクを  kill  しま
              す。

       -L,--list
              実際の動作は行わず、コンテナ名と次のコンテナを開始するまでの間隔の表示だけを行います。

       -t,--timeout TIMEOUT
              コンテナの強制停止まで TIMEOUT 秒待ちます。

       -g,--groups GROUP
              対象にするコンテナのグループのカンマ区切りのリスト  (デフォルトでは   lxc.group   指定のないコンテ
              ナ、つまり NULL グループが対象になります)。 このオプションは複数回指定することができ、オプションは
              連結されます。NULL   もしくは空のグループは、NULL   グループを処理すべき場所に指定された先頭のカン
              マ、末尾のカンマ、途中に現れる 2  つ続きのカンマ、空のオプション引数で指定することができます。  グ
              ループはコマンドラインで指定された順番に処理されます。-g  オプションの複数回の呼び出しはカンマ区切
              りのリストと自由に混ぜることができ、指定した順番に連結されます。

       -a,--all
              lxc.group の指定を無視して、自動起動が設定されているコンテナを全て選択します。

       -A,--ignore-auto
              lxc.start.auto で設定されているフラグを無視します。-a と組み合わせることにより、システム上の全ての
              コンテナを選択します。

自動起動とシステムブート

       lxc-autostart コマンドは、LXC  システムサービスがホストシステムのブートおよびシャットダウン時に実行するよ
       うに有効化されているとき、LXC  システムサービスの一部として使用されます。  このコマンドはホストシステムの
       ブート時に、どのコンテナをどういう順番で、それぞれのコンテナの起動間隔をどれくらい開けるかを選択するのに
       使います。

       コンテナはいくつでもグループに属することができ、全く属さないことも可能です。特別なグループが 2 つ存在しま
       す。1 つは NULL グループです。これはどのグループにも属さないコンテナです。もう 1 つは "onboot" グループで
       す。

       LXC    サービスが有効になった状態でシステムがブートすると、最初に    "onboot"    グループのメンバーである
       lxc.start.auto  ==  1 が設定されたコンテナを起動しようとします。起動は lxc.start.order の順に起動します。
       lxc.start.delay  が指定されている場合、現在対象となっているコンテナに初期化の時間を与え、ホストシステムの
       負荷を低減するために、次のコンテナを開始させるまでに遅延時間を与えます。  "onboot" グループのメンバーが開
       始した後、LXC システムは lxc.start.auto == 1 が設定された、どのグループのメンバーでもない (NULL  グループ
       の) コンテナのブートを onboot グループのコンテナと同様に開始します。

スタートアップグループの例

       -g "onboot,"
              まず最初に "onboot" グループの処理を開始し、その後 NULL グループの処理を開始します。

              これは以下と等価です: -g onboot -g ""

       -g "dns,web,,onboot"
              まず最初に  "dns"  グループの処理を開始し、2 番目に "web" グループ、その後 NULL グループ、"onboot"
              グループの順に処理を開始します。

              これは以下と等価です: -g dns,web -g ,onboot もしくは -g dns -g web -g "" -g onboot

SEE ALSO

       lxc(7), lxc-create(1),  lxc-copy(1),  lxc-destroy(1),  lxc-start(1),  lxc-stop(1),  lxc-execute(1),  lxc-
       console(1),  lxc-monitor(1),  lxc-wait(1),  lxc-cgroup(1),  lxc-ls(1),  lxc-info(1),  lxc-freeze(1), lxc-
       unfreeze(1), lxc-attach(1), lxc.conf(5)

                                                   2025-06-09                                   lxc-autostart(1)