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名称

       strfile, unstr — 文字列を格納するためのランダムアクセスファイルを作成する

書式

       [-iorsx] [-c char] source_file [output_file] unstr source_file

解説

       は 1 つのパーセント記号 ‘%’ を含む行で区切られる行グループを含むファイルを読み込み、 ヘッダ構造と各々の行
       グループのファイルオフセットを含む  データファイルを作成します。 このファイルによって文字列のランダムアク
       セスが可能となります。

       出力ファイルは、それがコマンド行において指定されていない場合、  source_file.dat  というファイル名になりま
       す。

       指定できるオプションとして、次のものがあります。

       -C       ファイルにコメントが含まれることを示すフラグです。 本オプションは、ヘッダの str_flags フィールド
                の  STR_COMMENTS  ビットをセットさせます。 コメントは、行頭の 2 つの区切り文字で指示されますが、
                strfile はコメント行に対して特別な処理を行いません。

       -c char  区切り文字をパーセント記号から char に変更します。

       -i       文字列の並び換えを行なう際に、大文字・小文字を区別しません。

       -o       文字列をアルファベット順に並び換えます。  オフセットテーブルは参照される行グループのアルファベッ
                ト順に  ソートされます。 文字列の頭のアルファベットと数字以外の文字は無視されます。 このオプショ
                ンを指定すると、ヘッダ中の str_flags フィールドの STR_ORDERED ビットがセットされます。

       -r       文字列へのアクセスをランダム化します。  オフセットテーブル中のエントリはランダムに並び換えられま
                す。 このオプションを指定すると、ヘッダ中の str_flags フィールドの STR_RANDOM ビットがセットされ
                ます。

       -s       なにも表示せずに実行します。終了時にサマリのメッセージを表示しません。

       -x       行グループ中の各アルファベット文字を単純シーザー暗号 (simple caesar cypher) における 13 ポジショ
                ンだけローテートします。     このオプションを指定すると、ヘッダ中の    str_flags    フィールドの
                STR_ROTATED ビットがセットされます。

       ヘッダのフォーマットは以下のとおりです。

       #define VERSION 1
       unsigned long   str_version;    /* バージョン番号 */
       unsigned long   str_numstr;     /* ファイル中の文字列の数 */
       unsigned long   str_longlen;    /* 最長文字列の長さ */
       unsigned long   str_shortlen;   /* 最短文字列の長さ */
       #define STR_RANDOM      0x1     /* ランダムフラグの位置 */
       #define STR_ORDERED     0x2     /* 並び換えフラグの位置 */
       #define STR_ROTATED     0x4     /* rot-13されたテキスト */
       unsigned long   str_flags;      /* フラグビットフィールド */
       char str_delim;                 /* 区切り文字 */

       全てのフィールドはネットワークバイトオーダで書かれます。

       unstr は で行なったことを元に戻すためのものです。 source_file 中に含まれる文字列を source_file.dat ファイ
       ルのヘッダにリストされた順で標準出力に表示します。 -o を使って を実行した後、 unstr  を使ってそれをテーブ
       ルの順にダンプすることによって、 入力ファイルのソートされたバージョンを作成することが可能です。

関連項目

       byteorder(3), fortune(6)

関連ファイル

       strfile.dat  デフォルトの出力ファイル。

歴史

       ユーティリティは 4.4BSD から登場しました。

Debian                                            June 9, 1993                                        STRFILE(8)