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名称

       fortune — おもしろくためになる格言を無作為に表示する

書式

       [-aDefilosw] [-m pattern] [[N%] file/dir/all]

解説

       を引数なしで実行すると、無作為に選んだ格言を一つ表示します。 格言はいくつかの種類に分類されていて、それぞ
       れの分類はさらに、 耳に痛いものとそうでないものとに分けられています。 オプションを以下に示します:

       -a    耳に痛いものもそうでないものも、格言をすべて含めた リストから選びます (耳に痛いものについての詳細は
             -o オプションを参照してください)。

       -D    更なるデバッグ出力を有効にします。       本オプションを複数回指定すると、出力が更に冗長になります。
             -DDEBUG 付きでコンパイルされている場合のみ、利用可能です。

       -e    すべての fortune のファイルが同一サイズであることを仮定します (複数ファイルの扱いについての下記の解
             説を参照してください)。

       -f    検索されるファイルの一覧を表示し、格言は表示しません。

       -l    長めの格言に限ります。

       -m    正規表現 pettern に合致する格言を表示します。 正規表現のパターンの記述方法については regex(3)  を参
             照してください。

       -o    耳に痛い格言に限り、  その中から選んで出力します。 ぜひ、ぜひ、ぜひとも、 耳に痛い格言を喜んで 受け
             入れられる気分であると心の底から確信しているときに限って、  耳に痛そうな格言を指定して下さい  (そし
             て、  もし受け入れられない気分のときなら、出てきた文言についてわれわれに 文句を言うことをせず、黙っ
              -o オプションの使用を止めるはずですよね)。

                   ...人類愛について基本的かつ支配的な哲学を心に留めるよう にしよう、これは以下の言葉に簡潔にま
                   とめられている: 心からの笑いは健康のためによい -- 必要とあらば全人類を 犠牲にしたとしても。
                               --H. Allen Smith, "Rude Jokes"

       -s    短めの格言に限ります。

       -i    -m オプションで指定された (正規表現の) パターンについて、 大文字小文字の別を無視します。

       -w    終了前に、メッセージの文字数に応じた長さから算出される時間だけ停止します。 ログアウト手順に組み込ん
             だ場合、 スクリーンがクリアされる前に メッセージを読み取る時間を確保するのに役に立ちます。

       別の格言集の使用を指定することができます。この指定では、 特定のファイル、1 つ以上のファイルを含むディレク
       トリ、 もしくは標準データベース全てを使用するという all という特殊語のいずれかを指定可能です。 これらの前
       にはパーセンテージを付けることが可能です。 パーセンテージは、0 以上 100 以下の数字 N%  を続けたもので
       す。  パーセンテージを指定した場合、ある格言が N パーセントの確率でそのファイルあるいはディレクトリから選
       択されます。 パーセントの合計が 100 に満たず、パーセント無しの指定がある場合、 残りのパーセントが、パーセ
       ント無しのファイルとディレクトリに割当てられます。 この場合、パーセント無しのものが選択される確率は、これ
       らのサイズに依存します。

       例として、2 個のデータベース funnynot-funny とを用います。この時 funny が 2 倍の大きさとするならば、

             fortune funny not-funny

       と指示すると 3 回に 2 回の割合で funny から選択されます。 コマンドを

             fortune 90% funny 10% not-funny

       のように指定すると 90 % を  funny  から選び出します  (この場合残りが  10%  であることが明らかなので  “10%
       not-funny” は不要です)。 -e オプションを指定すると、全てのファイルから均等に選び出します; すなわち

             fortune -e

       とするのは

             fortune 50% funny 50% not-funny

       と指定するのと同等です。

関連ファイル

       /usr/games/fortune

       /usr/share/games/fortune/*        fortune  のデータベース (名前が “-o” で終るファイルには、 耳に痛い 格言
                                         が含まれます)

関連項目

       regcomp(3), regex(3), strfile(8)

Debian                                           April 19, 1994                                       FORTUNE(6)