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名前

       AppleVolumes.default - afpd(8) によって使われる設定ファイル。Appletalk を経由して使用可能な共有を決定する

説明

       /etc/netatalk/AppleVolumes.default  は afpd によって使われる設定ファイルで、 Appletalk を経由してファイル
       システムのどの部分を共有するかを決定する。 また、(共有の) 動作も決定する。

       # が先頭にない行が解釈される。 設定ファイルの行は、以下のように構成されている:

              path [ chooser name ] [ options ]

       path  は、完全なフルパス名・シェルの省略形  ~  を使ったパス名・  以下に示す代入変数のいずれかを使ったパス
       名、でなければならない。

       chooser name は、適切な共有を示すために Macintosh のセレクタに現れる名前である。 名前にスペースがある場合
       は、  (例えば "File Share" のように) クォートすべきである。 chooser name は 27 文字を超えることはできず、
       : 文字を含めることはできない。

       使用可能なオプションとその意味は、以下の通りである:

       allow:[users/groups]
              allow オプションは、指定されたユーザーとグループが 共有にアクセスすることを許可する。 ユーザーやグ
              ループは、コンマで区切って指定する。 グループは @ を前に置くことで明示する。

              例: allow:user1,user2,@group

       casefold:[option]
              casefold オプションは大文字小文字間の変換方法を指定する。 指定可能なオプションは以下の通りである:

              tolower - (「サーバー」→「クライアント」および 「クライアント」→「サーバー」の両方向で) 大文字を小
              文字にする。

              toupper - (「サーバー」→「クライアント」および 「クライアント」→「サーバー」の両方向で) 小文字を大
              文字にする。

              xlatelower   -   「サーバー」→「クライアント」では大文字を小文字にする。   「クライアント」→「サー
              バー」では小文字を大文字にする。

              xlateupper   -   「サーバー」→「クライアント」では小文字を大文字にする。   「クライアント」→「サー
              バー」では大文字を小文字にする。

       codepage:[nls file]
              codepage オプションは nls ディレクトリから特定のコードページをロードする。

       dbpath:[path]
              指定された path にデータベース情報を格納する。

       deny:[users/groups]
              deny    オプションは、共有へのアクセスを許可しないユーザーとグループを指定する。    このオプション
              は、allow オプションと同じフォーマットに従う。

       options:[option]
              このオプションは、複数のオプションをコンマで区切ったフォーマットで指定する。  指定可能なオプション
              は:

              crlf - テキストファイルの CR/LF 変換を有効にする。

              dropbox - ボリュームを "dropbox" として宣言する。 この機能を使うには、netatalk が dropkludge  をサ
              ポートするように コンパイルされていなければならない。

              limitsize  - 表示されるディスクサイズを 2 GB に制限することで、 古い Macintosh が新しい Appleshare
              を使えるようにするための仕組みである。

              mswindows - MS WinXX で強要されるファイル名に強制的に制限する。 コードページが既に指定されていない
              場合は、 MS のデフォルトのコードページ (iso8859-1) を起動する。

              noadouble - リソースフォークが必要としない限り、 afpd に .AppleDouble を作成させない。

              nohex - ドットファイル以外に対して :hex 変換を無効にする。 このオプションは / 文字を不正な文字とす
              る。

              prodos - Apple II クライアントとの互換性を提供する。

              ro - 全てのユーザーに対して共有を読み込みだけ (read only) に指定する。

              usedots - ドットファイルに対して :hex 変換をしない。 このオプションは .Parent, .Apple*  のような全
              てのファイルを 不正なファイルとする。 サーバー側で作成されたドットファイルはクライアント側から見え
              ない。

       password:[password]
              このオプションによりボリュームに対してパスワードを設定できる。  パスワードは最大  8 文字の長さであ
              る。

       rolist:[users/groups]
              特定のユーザーやグループに対して、共有への読み込みだけのアクセスを許可する。      このオプションは
              allow オプションのフォーマットに従う。

       rwlist:[users/groups]
              特定のユーザーやグループに対して、共有への読み書きのアクセスを許可する。 このオプションは allow オ
              プションのフォーマットに従う。

       代入に使われる変数を以下に示す:

       $c     クライアントの IP または appletalk アドレス

       $f     フルネーム (passwd ファイルの gecos フィールドの内容)

       $g     グループ名

       $h     ホスト名

       $s     サーバー名 (これはホスト名にもできる)

       $u     ユーザー名 (ゲストの場合は、ゲストとして実行されているユーザーの名前)

       $v     ボリューム名 (ADEID_NAME またはパスのベース名)

       $z     appletalk ゾーン (存在しないかもしれない)

       $$     ドル記号 ($) を表示する

関連項目

       afpd(8)

4th Berkeley Distribution                       20 September 2000                        AppleVolumes.default(5)