Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       /etc/auto.master - オートマウントシステムのマスタマップ

説明

       auto.master マップは、 autofs(8) スクリプトが呼び出されてオートマウントシステムに必要なマウントポイントを
       設定するときに参照される。  このファイルの各行には、マウントポイントと別ファイルの位置が書かれている。 別
       ファイルには、そのマウントポイントにマウントする ファイルシステムが記述されている。  これらのマップへのア
       クセスはキーによって管理されている。

       間接マップでのオートマウントの場合、   オートマウントシステムでマウントされたファイルシステムへのアクセス
       は、 一般に次のようなパス形式で行われる:

       /mountpoint/key/path/file,

       ここで mountpointauto.master 設定ファイルに列挙リストされるものである。 key  はマスタマップが指すマッ
       プファイル中の  key に対応する (autofs(5) を参照)。 path と file はマウントされたファイルシステム上のファ
       イルを参照する。 直接マップでのオートマウントの場合、 マウントされたファイルシステムへのアクセスは、 関連
       するマップで指定されたフルパスを使って行なわれる。 直接マップのマウントポイントは、 auto.master  マップに
       おいて常に /- と指定される。

書式

       このファイルは 3 つのフィールドを持ち、各フィールドは 任意の数の空白またはタブで区切られる。 # で始まる行
       はコメントである。  1 番目のフィールドはマウントポイントである。 2 番目のフィールドは、そのマウントポイン
       トに対して参照すべき マップファイルである。 2 番目のフィールドは maptype:mapname という形式である。  ここ
       で  maptype はサポートされているマップタイプ (file, program, yp, nisplus, hesiod, userdir, ldap) のいずれ
       かであり、 mapname はマップの名前である。 3 番目のフィールドは存在してもしなくてもよく、 マップ中の全ての
       エントリに適用されるオプションを記述することができる。 オプションが各マップのオプションに追加されるという
       点は、 SunOS のオートマウントシステムの動作と異なる。

       マップファイルの書式とオプションは autofs(5) に記述されている。

         /home     /etc/auto.home
         /misc     /etc/auto.misc
         /mnt      yp:mnt.map

       これは 3 つのマウントポイント /home, /misc, /mnt を生成する。 /home への全てのアクセスは、 /etc/auto.home
       にあるマップを参照する。 /misc への全てのアクセスは、 /etc/auto.misc にあるマップを参照する。 /mnt への全
       てのアクセスは、NIS マップ mnt.map を参照する。

関連項目

       automount(8), autofs(5), autofs(8).

著者

       この man ページは Christoph Lameter <chris@waterf.org> によって Debian  GNU/Linux  システムのために書かれ
       た。 <hpa@transmeta.com> によって編集された。

                                                   9 Sep 1997                                     AUTO.MASTER(5)