Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       cpuid - x86 CPUID アクセスデバイス

説明

       CPUID は x86 CPU に関する情報を問い合わせるためのインターフェースを提供する。

       このデバイスには  lseek(2) と pread(2) を使って、 適切な CPUID レベルにアクセスし、 16 バイトのデータを読
       み出す。 もっと大きな読み出しサイズを指定すると、 連続する複数のレベルが読み出される。

       ファイル位置の下位 32 ビットは次の %eax として使用され、 ファイル位置の上位 32 ビットは次の %ecx として使
       用される。 後者は、 eax=4 のように eax レベルを数えるのを意図したものである。

       このドライバーは /dev/cpu/CPUNUM/cpuid を使用する。 なお CPUNUM はマイナー番号である。  SMP  マシンでは、
       このドライバーは /proc/cpuinfo に載っている CPU CPUNUM にアクセスする。

       このファイルは、 ユーザー root またはグループ root だけが読み出しできるように保護されている。

注意

       CPUID  命令はインラインアセンブラーを使ってプログラムで直接実行できる。  しかし、  このデバイスを使うこと
       で、 プロセスの affinity を変更せずにすべての CPU に便利にアクセスできる。

       cpuid の情報のほとんどは、 /proc/cpuinfo か、 /sys/devices/system/cpu  のサブディレクトリ経由で読みやすい
       形で参照できる。 このデバイス経由で直接 CPUID にアクセスするのは例外的な場合にだけにすべきである。

       cpuid  ドライバーは自動ではロードされない。 モジュールに対応したカーネルでは、 使用する前に以下のコマンド
       を使って明示的にロードする必要がある。

            $ modprobe cpuid

       追加の入力レジスターが必要な CPUID 機能はサポートされていない。

       非常に古い x86 CPU では CPUID はサポートされていない。

関連項目

        cpuid(1)

       Intel Corporation, Intel 64 and IA-32 Architectures Software Developer's Manual  Volume  2A:  Instruction
       Set Reference, A-M, 3-180 CPUID reference.

       Intel Corporation, Intel Processor Identification and the CPUID Instruction, Application note 485.

この文書について

       この  man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告
       に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

Linux                                               2019-08-02                                          CPUID(4)