Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       tftp — 簡単なファイル転送プログラム

書式

       tftp [host]

説明

       tftp  は、Internet  TFTP (Trivial File Transfer Protocol, 簡易ファイル転送プロトコル) の ユーザーインター
       フェースである。 このプログラムにより、ユーザーはリモートマシンと相互にファイルを転送できる。  リモートホ
       スト host をコマンドラインから指定できる。 この場合、 tftphost をこれ以後のファイル転送のデフォルトホ
       ストとして使う (以下の connect コマンドを参照すること)。

コマンド

       tftp を起動すると、プロンプト を表示して、以下のコマンドを認識する。

       ? command-name ...
                ヘルプ情報を表示する。

       ascii    "mode ascii" の略。

       binary   "mode binary" の略。

       connect host-name [port]
                転送を行うためのホスト  host  (オプションとしてポート番号 port) を設定する。 TFTP プロトコルは、
                FTP  プロトコルと違い、  転送中の接続を管理しない点に注意すること。  よって、  connect  コマンド
                は、実際に接続を確立するのではなく、    単にどのホストが転送に使われるのかを記憶するだけである。
                ユーザーは connect コマンドを使う必要はなく、 リモートホストは getput コマンドを使うときに指
                定できる。

       get filename
       get remotename localname
       get file1 file2 ... fileN
                指定した転送元 source からファイルを取得する。 転送元 source の指定方法は 2 通りある。  ホストが
                既に指定されている場合、リモートホスト上のファイル名を指定する。  もしくは hosts:filename という
                形式で、ホストとファイル名を同時に指定する。 後者の形式を使った場合、 最後に指定されたホスト名が
                以降のファイル転送のデフォルトになる。

       mode transfer-mode
                転送モードを設定する。 transfer-modeascii または binary である。 デフォルトは ascii である。

       put file
       put localfile remotefile
       put file1 file2 ... fileN remote-directory
                指定したリモートファイルやリモートディレクトリにファイルを転送する。 転送先の指定方法は 2 通りあ
                る。      ホストが既に指定されている場合、リモートホスト上のファイル名を指定する。      もしくは
                hosts:filename  という形式で、ホストとファイル名を同時に指定する。 後者の形式を使った場合、 最後
                に指定されたホスト名が以降のファイル転送のデフォルトになる。  リモートディレクトリを指定する形式
                を使った場合、 リモートホストは UNIX マシンとみなされる。

       quit     tftp を終了する。 end of file でも終了する。

       rexmt retransmission-timeout
                パケット毎の再送タイムアウト時間を秒単位で設定する。

       status   現在の状態を表示する。

       timeout total-transmission-timeout
                全体の転送タイムアウト時間を秒単位で設定する。

       trace    パケットトレース機能の使用・不使用を切替える。

       verbose  詳細表示モードの使用・不使用を切替える。

バグ

       TFTP  プロトコルには、ユーザーログインや認証がないので、 リモートサイトには何らかのファイルアクセス制限が
       適切に設定されている場合がある。 詳しい方法はサイト毎に異なるので、ここでは記述しきれない。

履歴

       コマンドは 4.3BSD で登場した。

翻訳者謝辞

       この man ページの翻訳にあたり、 FreeBSD jpman project <http://www.jp.freebsd.org/man-jp/>  による翻訳を参
       考にさせていただいた。

Linux NetKit (0.17)                              August 15, 1999                                         TFTP(1)