Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名称

       dnskeygen — DNS セキュリティ用に、公開鍵・秘密鍵・共有秘密鍵を生成する

書式

       dnskeygen [- [DHR] size] [-F] -[zhu] [-a] [-c] [-p num] [-s num] -n name

解説

       dnskeygen  (DNS Key Generator; DNS 鍵生成器) は、DNS (Domain Name System) の枠組における DNS セキュリティ
       用に、 鍵の生成と維持を行うツールです。 dnskeygen  は、ゾーンデータを認証するための公開鍵と秘密鍵を生成可
       能であり、 リクエストとトランザクションの署名に使われる共有秘密鍵を生成可能です。

       -D          dnskeygen  は、  DSA/DSS 鍵を生成します。 “size” は、[512, 576, 640, 704, 768, 832, 896, 960,
                   1024] のいずれか ひとつである必要があります。

       -H          dnskeygen は、 HMAC-MD5 鍵を生成します。 “size” は 128 と 504 の間である必要があります。

       -R          dnskeygen は、単一の RSA 鍵を生成します。 “size” は 512 と 4096 の間である必要があります。

       -F          (RSA のみ) 鍵生成に大きな指数を使用します。

       -z -h -u    これらのフラグは、生成される鍵のタイプを定義します。 それぞれ、ゾーン (DNS 正当性確認) 鍵、ホ
                   スト (ホストまたはサービス) 鍵、 ユーザ (例えば電子メール) 鍵です。  各鍵は、対応する事柄に対
                   してのみ使用可能です。

       -a          鍵が認証に使用 不可 であることを示します。

       -c          鍵が暗号化に使用 不可 であることを示します。

       -p num      鍵のプロトコルフィールドを num に設定します。デフォルトは、 “-z” または “-h” が指定された場合
                   は  3 (DNSSEC) であり、その他の場合は 2 (EMAIL) です。 他に受理可能な値は 1 (TLS), 4 (IPSEC),
                   255 (ANY) です。

       -s num      鍵の強さのフィールドを num に設定します。デフォルトは、 0 です。

       -n name     鍵の名前を name に設定します。

   詳細
       dnskeygen は、各鍵を 2 個のファイル K<name>+<alg>+<footprint>.privateK<name>+<alg>+<footprint>.key に
       格納します。  ファイル  K<name>+<alg>+<footprint>.private   は、可搬書式で秘密鍵を格納します。   ファイル
       K<name>+<alg>+<footprint>.key は、下記の DNS ゾーンファイル書式で、公開鍵を格納します:

             <name> IN KEY <flags> <algorithm> <protocol> <exponent|modulus>

環境変数

       使用される環境変数はありません。

関連項目

       RFC 2065 のセキュア DNS 部分と TSIG Internet Draft

作者

       Olafur Gudmundsson (ogud@tis.com)

謝辞

       拠所とする暗号数学は、DNSSAFE や Foundation Toolkit ライブラリに よるものです。

バグ

       現在既知のものはありません。

4th Berkeley Distribution                       December 2, 1998                                    DNSKEYGEN(1)