Provided by: gfmd_2.7.17+dfsg-1build2_amd64 bug

NAME

       config-gfarm-update - Gfarmメタデータの更新

SYNOPSIS


       config-gfarm-update [オプション]

       config-gfarm-update --update [オプション]

DESCRIPTION

       config-gfarm-updateは、 メタデータサーバにおけるバックエンドDBを アップグレード/アップデートするコマンド
       です。 メタデータサーバがプライベートモードで設定されている場合を除き、 このコマンドを実行するために
       はroot権限が必要です。 バックエンドDBに接続するための情報を得るため、 起動時にgfmdの設定ファイル
       (gfmd.conf)を読み込みます。

       config-gfarm-updateは、 以下に示すバックエンドDBの機能を有効にすることができます。

       •   XML Path言語(XPath)のサポート [-X]

       •   メタデータサーバ内でメタデータの複製 [-r]

       •   チェックサム計算 [-d]

       バックエンドDBがこれらの機能をサポートするかどうかは、 config-gfarmによって初期設定が 行われたときに決定
       されます。 初期設定後に機能を有効にしたい場合は、 config-gfarm-update --updateに 上記の一覧中の [ ] で囲
       まれたオプションをつけて実行してください。

       config-gfarm-updateは、 バックエンドDBのアップグレードにも使用されます。 このコマンドを実行することによ
       り、 データベース内のテーブルスキーマやデータが編集されます。 Gfarmは古いリリースに対して互換性がない可能
       性があるため、 アップグレードの必要がある場合は、--updateオプションを付けて config-gfarm-updateを実行して
       ください。

       メタデータサーバをアップデートやアップグレードする際、 gfmdを停止してから実行しなければ いけません。 ま
       た、ファイルシステム内にメターデータサーバが複数存在する場合は、 全てのメタデータサーバ上
       でconfig-gfarm-update を実行してください。 メタデータサーバのアップデートやアップグレード後、 ホスト上の
       メタデータサーバは、 このコマンドにより起動されます。

       config-gfarmと同様に、 config-gfarm-updateには、 全ての設定パラメータの値を表示する-tオプションが存在しま
       す。 このコマンドの実行例は以下の通りです。

           $ config-gfarm-update -t
           prefix [--prefix]:
           metadata backend    [-b]: postgresql
           metadata directory  [-l]: /var/gfarm-pgsql
           postgresql admin user        [-U]: postgres
           postgresql admin password    [-W]: (auto generated)
           postgresql user              [-u]: gfarm
           postgresql password          [-w]: (auto generated)
           postgresql prefix            [-P]: /usr
           postgresql version           [-V]: 8.4
           postgresql XML supported     [-X]: no
           postgresql data checksum support
                                        [-E]: no
           portmaster port              [-p]: 10602
           metadata replication         [-r]: yes
           metadata journal directory   [-j]: /var/gfarm-metadata/journal
           digest type                  [-d]: md5

       アップデートやアップグレードを行う前に、 config-gfarm-update -t を実行することを推奨します。

       バックエンドDBがPostgreSQLである場合、 かつconfig-gfarm-update--updateオプション無しで処理された場合
       は、 psqlコマンドが実行されます。 このコマンドは、バックエンドDBへのフロントエンドターミナルであり、 対話
       的にクエリを入力することができます。 psqlはPostgreSQLへ 自動的に接続を行うので便利です。

OPTIONS

       --prefix パス
           config-gfarm-updateは、 gfmdの設定ファイル PREFIX/etc/gfmd.confを読み込みます。 デフォルトでは、
           %%SYSCONFDIR%%/etc/gfmd.conf が読み込まれます。

       -P インストール先のディレクトリ
           このオプションを付与した場合、 バックエンドDBに対するインストール先のディレクトリ (例え
           ば、/usr/local)を指定することができます。 config-gfarm-updatepsql などのPostgreSQLコマンドを実行す
           る際、 指定したディレクトリの下にこのコマンドが インストールされていることを前提としています。 このオ
           プションを省略した場合、 config-gfarm-updateは、 環境変数PATHのリストからそのコマンドへのディレクトリ
           を 探し出します。

       -l パス
           バックエンドDBがGfarmのメタデータを記録したファイルを置く ディレクトリへのパスを指定することができま
           す。

           バックエンドDBがPostgreSQLである場合、 指定したディレクトリは一般にPGDATAと呼ばれています。 デフォル
           トではPREFIX/var/gfarm-pgsql が設定されており、このPREFIXは--prefixオプションで 与えられた値となりま
           す。

       -f コマンドファイル
           このオプションを付与した場合、 config-gfarm-updateがPostgreSQLへの フロントエンドターミナルとし
           てpsqlを実行する際、 config-gfarm-update-fオプションと与えられたファイル引数を psqlに渡します。 そ
           して、psqlは、対話的にコマンドを読み込むのではなく、 このファイル内に書き込まれたコマンドを解釈しま
           す。 ただし、--updateオプションが指定されている場合、 このオプションは無視されます。

       -o オプション
           このオプションを付与した場合、 config-gfarm-updateがPostgreSQLへの フロントエンドターミナルとし
           てpsqlを実行する際、 config-gfarm-updateは 与えられたオプションをpsqlに渡します。 ただし、--updateオ
           プションが指定されている場合、 このオプションは無視されます。

       -j ジャーナルファイル用ディレクトリ
           gfmdによりジャーナルファイルが置かれる ディレクトリのパスを指定することができます。デフォルトでは、
           PREFIX/var/gfarm-metadata/journal が設定されており、このPREFIXは--prefixオプションで 与えられた値とな
           ります。

       --help
           このコマンドの使用法を表示して、終了します。

       -t
           このオプションを付与した場合、 人間が読みやすい形式で全ての設定パラメータの値を表示した後、 すぐに終
           了します。

       -N
           このオプションを付与した場合、 アップデートやアップグレードを実行した後、 gfmdを起動/停止しません。
           このオプションは--updateオプション指定時のみ 有効となります。

       -r
           このオプションを付与した場合、 メタデータサーバ内でメタデータの複製を有効にします。 このオプション
           は--updateオプション指定時のみ 有効となります。

       -d ダイジェストタイプ
           チェックサム計算を有効にし、チェックサムのダイジェストタイプを指定します。 引数 ダイジェストタイプ に
           は、 そのホスト上にインストールされた OpenSSL ライブラリが対応しているタイプ名 を小文字 (たとえば
           "md5") で指定します。

       -X
           このオプションを付与した場合、 拡張ファイル属性をクエリするためのXML Path言語(XPath) のサポートを有効
           にします。 このオプションは--updateオプション指定時のみ 有効となります。

FILES

       %%SYSCONFDIR%%/gfmd.conf
           gfmdが参照する設定ファイル

SEE ALSO

       config-gfarm(8), gfmd(8), psql(1)

Gfarm                                              2 Feb 2015                              CONFIG-GFARM-UPDAT(8)